再生

『仁志がそうしてくれるなら、どこだってついて行くわ』

『―裕太はどうなるんだ。俺だって梨沙がいるんだ』

『―分かってる!どんな酷いことになるか、どれだけ傷つけるか。それでも、仁志と一緒にいたいと思う気持ちがずっと強いの』

『―夏実…』

仁志は夏実の顔に触れた。

そして、夏実を抱きしめた。

『―嬉しいよ、凄く』

そしてゆっくりと夏実の体を離した。

< 97 / 147 >

この作品をシェア

pagetop