先生×自分
「ちょっと手伝って?」

ちらっと要を見る溝川。何なの、本当に。

「まぁ、いいですけど。何するんですか?」

「色々と。三人は座ってて下さい」

平次は不安そうな顔をする。自分は平次の頭を撫でた。

お父さんは平次の肩を優しく叩いた。

要は…溝川を睨む。

「分かりました」

そう言って、溝川とある部屋へと向かった。
ここに準備するものがあるんだと言って扉を開けた。

「?」

中は真っ暗。あれ…今、朝なのに。
電気をつけようとすると手を掴まれた。
「…何のマネですか」
「話したいんだ」

本当に話だけで済むのだろうか。
扉を閉めて、暗くなった部屋で無言で突っ立ていた。

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