先生×自分

*木田Side*

家でのんびりとビールを飲んでいると携帯が鳴った。

「もしもし?」

《先生》

「宮沢!久しぶりだなっ」

そうですね。と昔から変わらない口調で俺は女子高生だった宮沢を思い出していた。

テレビでも何回も見たけど、やっぱり変わらない。

性格もオシャレしないのも…全然変わらない。

「旅行?」

《はい、是非一緒にと》

電話の向こうでは高城の声が聞こえる。
あいつは昔から宮沢の隣にいるな。まるで番犬のような…


「行こうかな」

《良かった。これでまた見れる》

「?」

《いえ、じゃあ詳しい日程は後ほど》

何を期待してるんだ?また何かやる気か?

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