先生×自分
キスして抱きしめて南を見つめた。

いつもなら、南は恥ずかしかって顔を隠すのに…今日は隠さなかった。

今日は優しく微笑んで僕の頭を撫でた。
変わらないはずなのに何かが違う。

南の目に涙がたまっていた。


「南?」


呼びかけてみると、ただ頷いて僕に抱き着くだけ。

おかしい。やっぱり何かを隠してる。


「先生。大好き」


久しぶりに南は僕を先生と呼んだ。
懐かしくて昔の南を思い出した。

悲しい顔して、誰も寄り付けなくてカッコ良かった南を。


今もカッコイイ。でも自分のことを沢山話してくれるようになった。

嬉しかった。だって、告白の返事がまだだった時は…全く知らなかった。

好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きなアーティストとか…好きな本とかも。


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