先生×自分
†決着†
「じゃ、いってらっしゃい」

翌朝、皆を見送ってから溝川宅に向かった。

タクシーの中で自分は溝川に電話をかけた。


《やぁ、おはよ。場所変更していい?》

「ええ」


《前に来た海の近くに倉庫があるでしょ。そこで待ってる》

海…何をするつもりなんだろう?
でも仕方ない。話をさっさと終えて皆の帰りを待たないと。

「分かりました」

電話を切って、海へと向かう。


しばらくして着くと、確かに小さな倉庫があった。

自分は倉庫の扉を開けて中へと入った。中は何もなく薄暗かった。

「溝川さん。来ましたけど?」


「宮沢…」

ドキッとした。後ろから誰かが話しかけてきた。


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