先生×自分
「あの時、あなたは私を恐がらずにハンカチで傷を…」

今、かなりあなたが恐いです。恐怖です…

「でも結婚してますし」

「構いません」

「子供も二人だし」

「子供好きですよ」

「その時のことなんてあんまり覚えてなくて…」

「いいですよ、これからの私を見て覚えてほしいんで」

あー、もうどうしよう。納得出来るようなことはないんだろうか?

…面倒だ。

「お付き合いは出来ませんが…友達なら…」

「私の妻になって欲しいんです」

だーっ!!
そんなの無理だって言ってるでしょうが!

大体ね、考えが似過ぎてるんだよ。この馬鹿と!

溝川を睨み舌打ちをした。

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