先生×自分
「極妻になれと?」

「はい、そして赤城組を一緒に…」

誰が極妻になるかっつーの。
ていうか話、全く通じないよね。

「赤城さん。自分は別れる気もありませんし、別れたとしてもあなたとお付き合いすることは出来ません」

「何故?」

「初めて好きになって、色んなことを学んで…苦しかったり悲しかったり嬉しかっり…」

不安で信じられなくなったりして正直、嫌いになったほうがマシだって思った。
好きになんかならなきゃ良かったって思ったりしたよ。

「今まで散々苦しい思いしたから…これから嫌っていうほど嬉しい思いをしたいから。夫と友達と」

もちろん木田先生も溝川も。今まで出会った人達、皆と。


「だから、別れてあなたと付き合ったとしても、あの人以上に好きにはなれない」

平次が、要が、木田先生が教えてくれた。

人を好きになるのだって楽しいばっかりじゃない。
その分、悲しむんだ。

< 145 / 353 >

この作品をシェア

pagetop