先生×自分
「…南」

「うん」

「何も言わずに、これ着てくれ」

…は?

要の手にはビキニ。
しかも真っ赤な…


もしかして、夢?これ、夢かな。


「実は…少し静かにしてたらお前がすごく気にかけてくれてたから?このまま海に行けばこの水着着てくれっかなって」


何だ。そんな単純なのに自分は引っかかって、要の思う壷に…

ブチッと何かが切れた。


「今すぐ海で泳ぎたいって?」

「やっ…違うかなぁ。ていうか、冗談!冗談よっ」

心配して損した。
ということで、今から海に行こうか。

「冗談だって!」

「馬鹿は風邪ひかないって言うだろう?」

「や、それ嘘だから!俺、天国逝っちゃうから」

天国?
地獄の間違いじゃないのか?


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