先生×自分
「今日は失礼します。南さん、また…」


自分に近づいて、耳元で囁いた。


「今度…すべてを教えてあげましょう」


すべて。

一体、何を知っているんだろう。頭の中で、何度も繰り返される天海の言葉。


『あなたのお母様が関係しています』


「南…」

「泳ご」


お父さんの腕を掴んで、プールへと向かった。


「…さっきの」

「よく分からないけど、近づくなと言いたいんでしょう?」

「うん」

「分かった。大丈夫」

気になるけど、心配させちゃいけないよね。

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