先生×自分
「何で、そんな話を聞かせてくれるの?あなたには関係ないでしょう」


「関係ありますよ、私の娘でしたから…」


「娘の為に、関係ない人を傷つけるんですか?」


「吉田の為なら…傷つけよう」


立ち上がって、カーテンをゆっくりと開けた。

天海は自分を見て笑った。


「あなたは、吉田の為に命を捨てますか?」


嬉しそうに笑いながら、自分に近づいてきた。


命を捨てる?馬鹿馬鹿しい。

天海のネクタイを掴んだ。


「命は捨てない。でも、貴志さんは助ける」


捨てるわけにはいかない。


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