先生×自分
普通なら、憎むはずなのに。

普通なら、近寄らないはずなのに。


宮沢は、憎まずに俺に近づいてくれた。


「先生がキスして下さいよ、その方が面白いですよ」


「俺、男はダメね」


宮沢の頭を撫でると、嬉しそうに笑った。


二度と見れないと、あの日思った。


傷つけた日、後悔した。


前に、高城が好きだと言った女生徒…何て名前だっけ。


『好きなんでしょ…?』


『好きなら…今がチャンス…』


その言葉に惑わされて…結果、傷つけた。


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