先生×自分
「してる…っ。会いたい…」

俺は考えた。よりを戻すには…話し合いしかねぇな。
よしっ。あれしかねぇ。

「会いに行けば?」

「……」

珍しく親父は、悩んだ。行きたいんじゃないのかよ。

「親父」

「分かった。捜そう」
離婚なんてさせるかよ。まだ俺達の結婚式見せてねぇんだ。
奈々との結婚式。
認めてくれたんだからよ。

「溝川だな。美依に聞いてみる」

携帯を持って、部屋に向かった。
ギターもなければ、服もない。
写真は、床に散らばっていた。
全部、親父が写ってるのが。

けど、破かれていない。お袋の優しさだろう。
破かずに、そのまま残したのかよ。
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