先生×自分

*美依Side*

お母さんとお父さんは、とても仲がいい。
お父さんが笑ってるのは多いけど、お母さんは…ほぼ真顔。
普通、逆じゃない?まぁ、いいけどさ!
お父さんが教師でお母さんは歌手。

凄いよね。どうやって出会ったんだろ。まぁ、私も凄いかな?
だって彼氏が…

「おい、吉田。遅刻だぞ」

「先生!」

私の通ってる高校の先生なんだもん!

名前は、唯野祐一先生。25歳。

お父さんも、ここの高校で働いてる。
でも、まだ唯野先生と恋人ってことは隠してる。

「先生、見逃して!」
「ダメ!昨日、メール途中で返さなかっただろ」

「あ…」

そういや昨日、ぶちったんだ。
でも、許してよぉ…!

「…放課後、教室で待ってろ」

「うん!」

許してくれるのかな?だよねっ!
だって、教室=二人きりになりたいって意味だもん。

走って、教室に向かう途中…お父さんがいた。

「こらっ。遅刻だよ」
「ゴメンなさーい」

お父さんに謝りながら教室へと走った。
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