先生×自分
昼休み…

友達の結菜と一緒に保健室に向かった。保健室でお昼ご飯を食べるんだよね♪
静かだから、好きなんだ。

扉を開きかけた時、女の子の声が聞こえた。

「先生…好きです…」
「あの、ゴメンね。言ってなかったっけ?僕、結婚してるんだ…」

女の子は、走り去ってしまった。
ちょっと可哀相だけど…私のお父さんだしね。

「お父さん?」

「ん?ああ。美依」

笑顔で出迎えてくれた。

「聞いてた?」

「うん」

まぁ…ちょっとだけ。いや、全部かなぁ?
「ふぅ…」

「どうしたの?」

お弁当を食べているとお父さんがため息をついた。

「指輪してるのに…まぁ、仕方ないかな」

「お母さんのこと言えば?」

また、ため息をついた。なんだか辛そう。けど、言っちゃえば告白されないと思うのに。

「南は…ここの卒業生だよ」

「え?そーだったの!?」

知らなかった。てか、知ろうと思わなかったぁ!

「続きは、家でね」

気になるけど、二人の口から聞きたいから…いいか。

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