先生×自分
「あのっ!ご家族の方は…」

「自分です」

何かあったんだろうか?傷が深いの?
平次、大丈夫なの?平次が手術室から出てきた。すると…

「南」

「平次!」

良かった…大丈夫だ。平次の頬をつねった。痛そうに笑っていた。
馬鹿。心配したんだからね?

平次は病室に運ばれた。自分も、その後ろをついていった。
二人きりになると、気まずくなった。何を話そうかな?
ドキドキしてきた…
「南、おいで」

平次がそっと、自分の頬に触れた。自分は、平次の手を握った。平次…
立ち上がって、平次にキスをした。すると、涙が溢れた。
嬉しさと不安が一気に押し寄せてきたから涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。

平次は、自分を抱きしめて深く深くキスをしてくれた。
涙を拭ってくれているけど、どんどん溢れてくる。

「ふっ………ぅっ」

「ごめん。悲しませたね…」

縦に頷いた。本当だよっ、悲しませてるよ…馬鹿、馬鹿、馬鹿。

「キスしよう?」

「…っ、ぅん」

平次。嫉妬は永遠に続くと思うよ。
嫉妬も信じることも全て…続くんだ。

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