先生×自分
「…騙されないでね」
「え?」

何がと聞きかけた時、勢いよく誰かが入ってきた。振り返ると、お父さんがいた。

「平次!」

平次に駆け寄って頭をぐりぐりと撫でていた。平次は、痛そうだった。

「痛いって!父さん!」

「心配かけてっ…!南は、大丈夫!?」

「大丈夫」

次は、自分の頭を撫でてきた。痛っ!怪我してなくても痛い!
すると、自分の頬に何かがポタッと落ちた。

上を見上げると、お父さんが泣いていた。でも、嬉しそう。自分は、お父さんの頭を撫でた。優しくそっと撫でた。

安心したのか、ぎゅっと抱きしめてきた。
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