MIXture☆special
エリートの軌跡
「では、失礼致します。」
電話を終えると、再びPCに取り掛かった。
俺は、松岡 哲――
外資系企業で試作部に勤める、イチ・サラリー。
研究と開発で、結構忙しい日々を送っている。
平日は大体、深夜近くの帰宅だし。
下手すると、休日も潰れる事のある部署。
ここに勤まる人間は、ある意味特殊かもな?
まぁ…、そんな仕事漬けの毎日の中で。
楽しみを、見つけたんだけど・・・?
「松岡さん、どうぞ!」
「真帆ちゃん、サンキュ!」
コト――
置かれたマグカップから、芳ばしい香りが立ち込めている。