MIXture☆special
「何なの、ココ――」
驚きに満ちた声が、前方から聞こえてきた。
辺りを見渡そうにも…、いるのは1人だけ――
そう…、キョロキョロしている彼女だけ・・・
興味が沸いて、そのまま近付いていった。
綺麗に施された巻き髪が、フワフワと揺れていて。
そんなの見慣れているクセに、何故だか気になったんだ。
すると・・・・
「・・・バッキンガム宮殿?」
次に彼女が発したのは、意味不明な単語。
……バッキンガム宮殿?
一瞬、何の事かと思ったが――
あぁ、会場の事だと察しがついた。
ますます俺を、惹きつけてしまって・・・