MIXture☆special
先ほどの感嘆の声と、素直すぎる発言の数々で。
この世界の女じゃないと、すぐに判断がついた。
それに、俺の事を値踏みしない・・・
何にも求めない、その瞳に一気に攫われた。
ついでに、立派な胸にも・・・かな?
だから・・・・
「失礼します――」
そう言って、逃げようとした彼女を。
「待てよ――」
グイッ――
華奢な腕を掴んで、離さなかった。
そのまま肩へと手を回し、さらに引き寄せて。
「・・・ほら、行くぞ?」
この手を離す事は、出来そうにないな?
後にも先にも、もう俺の前には現れないだろう。
オマエが俺の求めていた相手――
これが未月との、出会いだった・・・・
【終】