MIXture☆special
続きは、社長室で。
あたしは、佐々木 蘭。
明日に私立中学の入試を控えた、小学6年生――
勉強・勉強!の毎日が、続いていて。
絶対合格という言葉を、一日一回は耳にする。
悪あがきだって、分かっているけれど。
あ~、ヤバイよぉ!!
参考書の山に、どうしても手が伸びてしまう。
やっぱりあたしは、受からないかなぁ・・・
不安いっぱいで、机に突っ伏していると。
トントン――
部屋のドアを、ノックする音が聞こえた。
「はーい、なに~?」
身体を起こして、ドアの方へと声を返すと。
ガチャッ――
部屋のドアが、ゆっくりと開かれた。
その先には、優しい笑顔の・・・・
「蘭ー、勉強捗ってる?」
「拓海、どぉしたの!?」
大好きな拓海が、来てくれたんだ。