MIXture☆special
ずっと変わらない、空の景色・・・
どこまでも続く、果てしないモノ・・・
そうだね…、受験が人生を決めちゃうワケじゃない。
空の雄大さに比べれば、あたしの挑戦なんかちっぽけなモノだ。
「うん…、あたし頑張るね?
絶対に合格して、拓海と一緒の学校に行く!
ありがとう――!」
「あぁ…、蘭なら大丈夫だよ。
学校で、楽しみに待ってるからな?」
「うん――!!」
頭を撫でられて、優しい顔であたしを見ていて。
あの日の景色と笑顔を、一生忘れないと誓った。
誰よりも大好きだった、拓海・・・
幼なじみは、ずっと一緒にいられると思っていた。
これは、その“永遠”を信じていたトキのコト。
キラキラした大切な思い出の一片なの――
この宝物があるから…、ずっと社長を愛しているから・・・
私は、それだけで生きていこうと思う――
【終】