ダイスキ


校門を入ってすぐ
クラス名簿が張られていた


もちろん、友達なんか
いるはずがなく
そのまま教室に向かった。


教室に着くとざわざわしていた
綺麗に並べられた机に
座り、携帯を取り出した。


「ねぇねぇ、名前何〜?」
後ろから可愛らしい声がした。

「あっ、あたし?」
動揺して声が震えた。

「そんな緊張しないでよ〜。
あたしはね、田原香織って
言うよ。香織って呼んで」

ペラペラっと話し
ニコッと笑った。


「あたしは、田中美咲で
美咲って呼んでね。
もし良かったらメアド交換しよ」
早すぎたかな?
まぁ、あたしにしては
頑張ったし(^O^)

「いいよ〜っ、赤外線でね!!」


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