あべこべ
「なっ!卑怯だよ!海斗君!!」
司は顔を真っ赤にして俺を離した。
「はっ!お前弱いなぁ。」
「こ、この悪魔!サタン!!」
「何度でも言うがいいさ。さて、次の仕事はなんだ?さっさと、終わらしたい。」
手帳を胸ポケットからだし、眺める司。
「次は・・・。取材だよ。ほら、今人気の番組に出ていろいろ聞かれる奴。」
「嗚呼、あれか。えっと、『魔女の素敵な招待』っていう。片っ端から有名な奴を食事に誘って話すやつ。」
「そう、それ。とはいえ、海斗君。そろそろ、さたっふも迎えに来る頃だからおとなしくしててね。」
「分かってるって。んで、今日の服は?」
「今日は・・・えーと。」
司はクローゼットをあけた。
「これこれ。」
「・・・ぅわぁ。」
その服はフリフリのチャラチャラ。
フワフワしたドレスで大きなリボンがワンポイント。
てか、なんかゴスロリみたいな服だし。