あべこべ


「大丈夫ですか?!」

司が美由紀を起こした

「・・・ッ!いたたた・・・」

念のため病院へ行ってみると

右手首の骨にヒビがはいっていた

「う~ん、これじゃあ、スタジオの人達に迷惑かかるなぁ・・・」

「そうですねぇ・・・」

しばらく悩んだ後思いついたのが・・・

「そうだっ!ねぇ司!前に話したよね?私に弟がいるって」

「え、ええ。そうれがどうか・・・はっ・・・まさか」

美由紀は不気味な笑みを浮かべ

「そう、そのまさかよ、さぁ早く行って」

「は、はい」

――――と、言うわけらしい あの、バカヤロウが・・・

「あのぉ、美由紀さんの弟さんに是非っ!お願いします!」

今俺の目の前にいるのは紛れもない司である

おれは今アネキの代わりを頼まれている

「はぁ・・・俺さぁ嫌なんだけど」

「あの、そこをなんとか・・・」

司は俺の手をぐいぐいと引っ張っている

「っ!放せよ!」

おれは司の手をはらった


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