モOR∃ゲーム
電車が入ってきた。

人が降りる。


人が乗る。


こういう繰り返しの日々は詰まらなすぎる。


俺は何をすべきなんだ?

誰にも聞こえないように微かに言葉にした。

「ん?どうした?」

茂樹は慌てて、平静を装う。

「いや。なんでも…」

健介は耳にイヤホンを付けながら話す。

「自分が何をすべきかなんてどうでもいいんだよ。」

やっぱり聞こえていたか。

「そうだな。」

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