平和祈念作品集
「死ぬな、ルーイ!おまえだけは、生き残ってくれ!」
シライアスは、自分の腕に傷をつけた。赤い血が、ゆっくりと流れ出す。
その血を、動かなくなったルーイの口元に当てた。
シライアスの血は、死人をも生き返らせるほどの驚異的な回復力を持つ。それが、彼が「指導者」になった理由のひとつでもあった。
ルーイの体が、一瞬、ピクリと動いた。それを確認したシライアスは、ルーイに手をかざし、何やら呪文を唱えた。
すると…ルーイの体がだんだん小さくなり、赤ん坊に姿を変えたのだ。
「俺が決着をつける。だが、おまえは生き残れ。ここから旅立ち、そして、たどり着いた先の平和を守るために、戦ってくれ」
シライアスは、ペンダントを取り出した。ペンダントは、赤ん坊が1人乗るだけのゆりかごに変化した。
その、ゆりかごのような乗り物にルーイだった赤ん坊と、「生命の石」と呼ばれる青く光る石を乗せたシライアスは、いとおしそうに赤ん坊の頭を撫で、空高くゆりかごを投げた。
ゆりかごが見えなくなったことを確認したシライアスは、剣を地面に突き刺し、呪文を唱えた。
「我が体内に眠りしすべての力よ、我が為に目を覚ませ!この星にありし悪しき影を、その力もって、取り除け!シャウダリー!」
シライアスの体が光り出し―
次の瞬間、パドゥー星とサバミラ星のすべてのものが、光に包まれた。
シライアスは、自分の腕に傷をつけた。赤い血が、ゆっくりと流れ出す。
その血を、動かなくなったルーイの口元に当てた。
シライアスの血は、死人をも生き返らせるほどの驚異的な回復力を持つ。それが、彼が「指導者」になった理由のひとつでもあった。
ルーイの体が、一瞬、ピクリと動いた。それを確認したシライアスは、ルーイに手をかざし、何やら呪文を唱えた。
すると…ルーイの体がだんだん小さくなり、赤ん坊に姿を変えたのだ。
「俺が決着をつける。だが、おまえは生き残れ。ここから旅立ち、そして、たどり着いた先の平和を守るために、戦ってくれ」
シライアスは、ペンダントを取り出した。ペンダントは、赤ん坊が1人乗るだけのゆりかごに変化した。
その、ゆりかごのような乗り物にルーイだった赤ん坊と、「生命の石」と呼ばれる青く光る石を乗せたシライアスは、いとおしそうに赤ん坊の頭を撫で、空高くゆりかごを投げた。
ゆりかごが見えなくなったことを確認したシライアスは、剣を地面に突き刺し、呪文を唱えた。
「我が体内に眠りしすべての力よ、我が為に目を覚ませ!この星にありし悪しき影を、その力もって、取り除け!シャウダリー!」
シライアスの体が光り出し―
次の瞬間、パドゥー星とサバミラ星のすべてのものが、光に包まれた。