短編:クローバー




そして私とゆっくり身体を離し目を合わせる。


雅希は顔を少しだけ赤らめていた。


「今言ってくれたこと、本当か?」

真っ直ぐすぎる瞳に戸惑いながらも負けないくらい力強く頷いた。


そして柔らかい優しい笑顔を私に向けてくれた。



雅希が伏せ目がちにゆっくり顔を近づけてきた。


私はそれに答えるように自然と目を瞑る。




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