ホスト様に拾われて
誰もいないってわかってて
あたしは何故か彼の名前を口に出していた。
ま、返事なんかあるわけないよね。
「何?」
ん?
返事・・・。
ばっと起き上がって、周りを見渡すと
あたしの目の前に翔が立っていた。
『・・・なんで?なんでいるの?』
「お前が学校飛び出したのが見えたから」
『学校・・・は?』
「もう今日は終わり。帰ろうと思ったら走って飛び出してきたから追いかけてきた」
チャリという音と共に鍵を出してみせる翔さん。