ホスト様に拾われて


翔はあたしにそれだけ言うと、冬夜君を部屋に案内していた。



「お前はここ!」



「えー?李紗ちゃんの部屋の隣がいいな」



「却下」






また、なにやら言い争いをしている模様。



ふうっと小さく息をはいて



様子を見に行くことにした。





『何もめてんの?』



「俺が李紗ちゃんの部屋の隣がいいって言ったら、頑なに拒否されてんの」





あたしが行くとすぐに、冬夜君があたしに助けを求めてきた。



翔はというと、そっぽを向いてしまった。




むう・・・。




< 230 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop