初愛
陽は優しい声で言った。

「お前はめっちゃいい奴よ。可愛いし料理上手いし性格いいし…。」

「ヒロミがこんな性別を許してくれた事が…何より嬉しかったのに…。」

「碧、美人だから大丈夫だって…。」

「ヒロミじゃなきゃだめっ。…他の男はすぐ逃げるもん…、私の体見ると。」

「そりゃ碧が責めじゃなきゃ絶対に離さないよ?でもなぁ…。」

「うぐ…やぁだぁっヒロミのお尻、気持ち良いんだもんっ責めたい。」

「…そ〜ゆ〜のが嫌なんだよ…。そんな事ばかりいいやがって、俺は責めたいんだっ。」

「まぁまぁまぁ、ほれっ一杯。」

「…俺のだけどな…。」

渡された缶ビールを一気に空けた。

「あっ!やばいっもうすぐ真哉が来るっ!!」

缶ビール五本目で気が付いた。

「ヒロミ…もう新しい人作ったの?」

「親友だよっ!碧早く帰れっ。」

「やだっヒロミは私のだもんっ。それにもうすぐ酔いそうだし…。」

碧の言うとおり、陽は既にふらふらだった。

「あいつはいつも、朝8時きっかりに来るんだか…ら…。」

陽はベッドに倒れた。騒いだ事で酔いが回ったらしい。

「ヒロミはいつもこーだもんね…。」

碧は陽を脱がせていった。

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