殺人許可日
市指定の大きな市民ホールには20分くらいでつくことが出来た。

市民ホールには沢山という訳ではないがざっと見、100人近くの人が集まっている。


アイツはどこにいるだろうか?
見た感じいないけど、必ず殺してあげるから楽しみにしていてね。


落ち着きのなく歩き回る者、俯き微動だもしない者、狂ったように笑う者、そんな人達をかきわけながら、

前をキチンと見据えたまま受付に行くとこんな日に似合わない程の笑顔で

「榊原雪子様ですね、少々お待ち下さい」


しばらく待っていると淡いピンク色をしたリストバンドと小さな箱を持って戻って来た。


「雪子様のランクはDランクですのでピンク色のリストバンドをしていただきます。え?詳しく説明をして欲しい?…

すいません、あたしには良くわからないんです。…まぁ詳しい事は後で説明されますので。あとこれがあなたの武器です」

小さな箱とリストバンドを受け取る。

「武器……」

武器まで支給されるんだ…。

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