殺人許可日
それからだった


ゆいのイジメが始まったのは。


主犯格は…千佳と早紀と…ーーあたし。


何度もすがりついて来たゆいをあたしは突き放して、千佳らと一緒にゆいをイジメた。


クラスメートもみんな見ぬ振り。


ゆいの体操服をズタズタにした

ゆいの教科書を悪口で埋め尽くした

ゆいの……

ゆいの………。


ゆいの頭に赤いスプレーをかけた日からゆいは学校に来なくなった。

最後に呟いたゆいの言葉がずっと、心にこびついて離れない…。

"…大すきだったのに…"

ーーーーーーー
ーーー


「皆さん!忙しい中、お集まりいただきありがとうございます!!」


スピーカーを通した野太い男の声が聞こえて、あたしはハッと顔をあげた。


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