殺人許可日
「名前、聞いてなかったな。俺は橘隼人。お前は?」


肩を貸しながら尋ねてみる。


「榊原…雪子」



「なんで参加しようと思った?」



「敵討ち…したいから」



雪子はそう言うと唇を強く噛んだ。


コイツもか…。


「俺も」


「え…」


雪子が初めて自分から目を合わせた。


「俺もさ。両親の敵討ちをする為に参加したんだ」

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