殺人許可日
「そう…」


「俺は許せねぇ…だから絶対奴を殺す」


絶対に。


その後は無言のまま医務室に着いた。


「ありがとう…」

雪子が小さくお礼を呟く。

「いや。じゃあな」



医務室を出ようと扉に手をかけた。


「待って!!」

「…え、何?」




「一緒に、行動しない?」


雪子の目は本気だった。


「…何で?」


「ーあたし、このままじゃ先に誰かに殺されて、犯人を殺せないかもしれない。それだけは絶対に嫌なの。

助けてなんて言わない。
だけど襲われる頻度を減らしたい。

誰かと一緒に行動していれば、襲われる頻度は減るはず。

危なくなってもあたしを助けてなくていいから…
お願い」



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