殺人許可日
注意深く歩き続ける事13分。


医務室まであと少しの所で、敵に出会ってしまったようだ。


金属バットを持った男はあたし達を見ながらニヤニヤ笑う。

スキンヘッドのいかにもヤクザって感じ。

「女の友情は美しいなー」

「友情?友情なんて…ー」

「ゆい!」


そんなもの存在しないのよ。

そう続けようとした言葉を止められた。


一瞬息が出来なくなるんじゃないかと思う程びっくりした。


だってこの声ーーー。

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