殺人許可日
あたしは声のした方に振り向いた。


ーーどうして、、…


「何で…先生がいるの?」

先生は息を切らしながらあたし達に近づいてくる。

「…ゆい達は逃げなさい」

先生は持っている木刀を構えあたし達の前に立った。


少女が荒い息をつきながら「逃げよう」と言うのにも関わらずあたしの足は動かない。

どうしよう。

先生がまさか参加してるなんてーー…。


「早く!!!」

先生の切羽詰まった声。

ー逃げなくちゃ。

でも、

先生を置いてなんていけないよ。



< 52 / 66 >

この作品をシェア

pagetop