殺人許可日
シン…

奴の顔が恐怖に揺れたのを確認してからあたしは奴の足元を狙いもう一度銃を発砲した。
バン!

「ひいっ」

予想通り。
奴は銃に驚き体制を崩した。

「ゆい!!!止めろ」


奴の額を狙いを定める。

「…早くここから立ち去って!!さもないと、今度は外さない」

…ーーーー

ー…


「……ちっ…」

奴は立ち上がるとバツの悪そうな顔をして去っていった。





「…ゆい……」

「…先生、取りあえず、いまはこの子を医務室に連れて行きます。…一緒に来て頂けますか?」

「…ああ」


あたし達は医務室に向かって歩き出した。

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