２つの鏡

まりあの挑戦

「1年生のみなさん。希望する部活へ移動してください。」
校内放送を聞き、奈々子と一緒に走ってテニスコートへ向かった。
そしたら、
「私がテニス部女子の顧問の渡辺　杏子です。では、部長の挨拶をしたら、1年生の自己紹介をお願いします。」
本当に、ここが全国大会優勝校？だって、顧問テニス経験者そうじゃないし．．．
そしたら、部長らしき人が、
「私が部長の尾崎　依子です。えーと、まずテニス部のルールを3つ言います。
1つ目は、悪口をいわない。
2つ目は、無断欠席をしない。
3つ目は、いくら後輩がうまくても僻まない。
これを3回守らなかったら、退部をお願いします。」
結構、まじめそうな部長だなぁーと感心してたら、奈々子が自己紹介してた。
「えーと、1年2組29番　笹木　奈々子です。小学校では、テニス部副部長をやっていて、シングルス2をやっていました！！よろしくお願いします。」
「じゃあ、次は宝城さん。」
「あっ、はい！1年2組　30番の宝城　まりあです。小学校ではテニス部部長をやっていました。よろしくお願いします。」
そしたら、
「あのー、まりあちゃんに質問。あっ、うちは2年の榊原　奈保です。まりあちゃんって、ダブルスやったことあるんですか？」
「ないです．．．。」
「じゃあ、女子ってダブルスしかやんないから、男子テニス部いけば？ねえ、尾崎部長？」
ええー、私を嫌ってるんですか？そう、思ったら、
「そうね。おーい、祐樹。」