新!狼×天然【番外編】



だから今さら言われても………。



「何で……そういうこと言えるの」



彼女は再び涙を流して、俺の洋服を弱い力で掴んだ。



彼女のその言葉と行動から、もしかしたら本当に俺のこと好きなんじゃないかって思い始めた。



だって、嘘泣きって普通涙出ないもんだろ。

本当に好きじゃねぇんなら涙流せないもんだろ。



もしかして………言いすぎた?

俺のこと………好きなのか?



そう思ったときにはもう遅くて、彼女の瞳からは更にたくさんの涙が零れ出した。



今まで女に泣かれたことがないから、こうやって実際泣かれると、どう接すればいいのか分かんなくなる。



でも、さすがにこのままこの体育館裏にいるわけにもいかないから、



俺は泣いてる彼女を連れて、近くのファミレスに入った。



ハンカチをもうひとつ持ってきてたみたいで、彼女はもうひとつのハンカチで自分の目を隠した。



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