新!狼×天然【番外編】



はぁ……マジでだせぇ。



慰めればいいのに、更に泣かれたらって思うと慰めることも出来ない俺ってマジでだせぇ。



こんなときに女の子の気持ちが分かればいいのに……………なんて、俺らしくないことを考えてたら。



彼女が座ってる方の横のテーブルに座ってる女数人のうちの1人と目がちょうど合った。



俺は女と目が合うのに慣れてるから、自然と目が合った女に笑ってたらしく、女は顔を真っ赤にして目を逸らした。



俺は逸らされたことに傷つくこともなく、再び目の前で泣く彼女に視線を移した。



いつになったら泣き止んでくれるんだろう。



まぁ、俺が本気の告白を否定したから泣いちゃってるんだけどさ。



もうこれ以上俺にはどうすることもできねぇしな………。



………なんて、



数十分考えてるうちに彼女も泣き止んでくれて、俺たちは一言も話すことなく、ファミレスを出た。



すると、同じタイミングでファミレスを出てきたのは、さっきの女数人組だった。



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