新！狼×天然【番外編】

実紅ちゃんも雨宮くんといつも一緒にいて、とても楽しそうだった。



今の実紅ちゃんは……………どこか無理してる部分がある。



たぶんそれは遠くにいる雨宮くんが原因なんじゃないかなって………お節介なあたしは思った。



実紅ちゃんに無理してほしくないから、あたしは週末に出来るだけ実紅ちゃんと話そうって考えた。



そうすれば実紅ちゃんの気持ちも少しは楽になるかなって………。



「……瑠？奈瑠？」


「……えっ？」


「俺の話、聞いてた？」



気づかないようにしてた。



実紅ちゃんの気持ちを楽にさせてあげたい、とか。

確かに本心だったけど。



実紅ちゃんの気持ちより、あたしの気持ちの方がボロボロになろうとしていた。



友達の気持ちにはすぐ気づくくせに、自分の気持ちには全然気づいてなかった。



それは３回のうち１回のある日、洸太とあたしの部屋で遊んでいたある日だった。



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