幼なじみのヤンキー王子
「ねね??」
「あ、うん…何でもない…。」
私が苦笑いすると、亮馬はギュっと強く手を握りしめてくれた。
私も強く握り返した。
もう…離したくないよ。
私達は、適当に時間を潰す。
イルミネーション見たり、イベントに参加したり、
食事したり。
気がつくともうすっかり夜中で。
もうすぐ日付が変わる。
イルミネーションの周りには、いくつものカップルが寄り添っていた。
私はそんな恋人たちが羨ましかった。