アリス図書館
「もう一つの代償は、肉親からの寿命の半分。私が二人の理由・・・わかったでしょ?」
寂しそうな表情をしてアリスを見たローズ。
アリスは静かにコクン、と頷いた。
「思い出した。その代償はローズに・・・。でも私は結局選べなかった・・・」
寿命の半分でローズを差し出すとき、黒い心と白い心に別れた。
その場合、残るのは黒い心・・・。
でも両親を生き返らせてほしい。
結局、選ぶことは出来なかった。
「私の記憶、どうして戻したのかしら?」
「もう選ばなければいけないからね」
そういうとローズは歩きだした。
「どこに・・・っ!?」
急に視界がグニャリと歪んだ。
そのままアリスは眠りについた。
−もうすぐ・・・
−もうすぐ、物語が終わる
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