アリス図書館
少し広い部屋には、何段にも積み重ねられたダンボール箱がたくさんあった。
「湿った空気なのに寒い・・・。最悪な空気ね、ナル」
そう言ってアリスはゆっくりと振り向いた。
「なんだ、わかってたのか」
アリスが振り向いた先には、ニコニコしながら残念がったナルがいた。
「こんな空気を好むのは、昔から貴方だけよ」
「さっすが幼なじみっ!よくわかってるじゃん」
呆れた顔をしたアリスに言ったナル。
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