アリス図書館
思いもよらなかった言葉に、アリスは目をぱちくりとした。
「イオンにはキスして、俺にはしないんだ」
イオンはアリスの顔を覗き込むように、ズイッとアリスに近づいた。
「あ、貴方は私の執事でしょう?協力して当然よ。それに貴方は私を裏切るような真似を・・・」
「まだ根に持っているの?あれは嘘だからいいじゃんか。
なんでアリスのほうが不機嫌になんのさ」
アリスはイオンを軽く睨んでいた。
「とにかく、貴方にお礼なんてないわよ」
フイッとアリスは顔を横に向けた。
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