アリス図書館





思いもよらなかった言葉に、アリスは目をぱちくりとした。








「イオンにはキスして、俺にはしないんだ」










イオンはアリスの顔を覗き込むように、ズイッとアリスに近づいた。









「あ、貴方は私の執事でしょう?協力して当然よ。それに貴方は私を裏切るような真似を・・・」








「まだ根に持っているの?あれは嘘だからいいじゃんか。
なんでアリスのほうが不機嫌になんのさ」










アリスはイオンを軽く睨んでいた。









「とにかく、貴方にお礼なんてないわよ」









フイッとアリスは顔を横に向けた。












< 242 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop