アリス図書館
−次の日
昨日とは違い今日は朝から雨。
アリスは憂鬱な気分になった。
「朝からずっと雨だなんて・・・最悪だわ」
窓の外で降り続けている雨を眺めながらアリスは呟いた。
ザーザーと音がする雨の音は、静かに音楽を聴きたいアリスにとっては雑音にしかならなかった。
「アリス様、雨は植物にとっては必要不可欠です」
そう言って現れたイオンの手には、なぜか大量の薔薇が。
その薔薇の色は、アリスの瞳と同じ色の青い薔薇が。
こゆすぎず、薄すぎずな綺麗な色合いだった。
「その薔薇、ローズからかしら?」
「はい。ローズ様がアリス様にと・・・」
「そう・・・」
アリスは椅子から立ち上がりイオンに近づいた。
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