アリス図書館




本当に生き返っていた・・・。







「な、んで、兄ちゃんが・・・死んで、るの」







とぎれとぎれに楓莉は呟いていた。



失恋したときも泣いてはいたけど、ここまで泣いてはいなかった。





だから聖夜は少しばかり驚いていた。









「きっと、兄ちゃん・・・ア、リスさ、んに会った、んだ」






−えっ!





「楓莉っ!!」





「えっ・・・兄ちゃん?」








楓莉が振り返ったが、そこには誰もいなかった。






< 38 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop