アリス図書館




「あら、なにいっているの」






「は?」








アリスは聖夜を指差しいった。










「あなたはここで働くのよ?」








まるで当然のごとく言っているアリスに聖夜は驚きを隠せない。








「俺、死ぬんじゃ・・・」





「表向きはね。妹さんと契約したのは、あなたを死なせない。私があなたの命を奪ったら契約違反になるわ」






「じゃあ俺は・・・」






「死なないわ。あなたのこれからの人生は、あまりよくないと思うけどね」







そう言ってアリスは聖夜に鍵を渡した。





その鍵はアリスが持っていた鍵と同じ形だが、色は白だった。





< 43 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop