アリス図書館





そんなアリスの態度にイオンがため息をはいた。







「俺がどうしてこんなことをしているかわかっていますか?」







アリスはチラッとイオンを見た。










「私が・・・男達と一緒に行動したからかしら?」






「わかっているなら、謝っていただけますか?」






「嫌よ。私が誰と行動を共にしようが、イオンには関係ないわ」










そう言ってアリスがたとうとしたが、動きをとめた。




アリスはたら〜っと冷や汗を流した。








そんなアリスをイオンはニヤッと笑いながら見ていた。












「・・・」






アリスはしばらく俯いていた。




イオンもただ見ているだけ。










「・・・イオン・・・」






「なんでしょうか?」










アリスは涙目でイオンを見つめた。






「足が・・・痺れた」








アリスは正座をすると絶対に足が痺れる。



それを知っていてイオンはアリスを正座させたのだ。






< 80 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop