魔王様とメイド様
「・・・・・フリル。今、蹴りませんでした?」

「何をおっしゃいます。フリルがそんな事すると思いますか?それより、今日はお客様がいらっしゃいます。」
垂れ流しの色気にも負けずに必殺メイドsmileをかえすと、魔王様は訝しげな様子で朝の用意をなさりました。

・・・・・・嘘ではないです。
私、蹴ってないとはいってません。
女の私より、綺麗で色気があるからひがんでいるわけではない・・・ですよ。



そんなことより今日はお客様がいらっしゃいます。

なぜわかったかと申しますと、ナモナキ村に住む私のお友達が教えて下さったからです。

昨日の夜に伝書鳩ならぬ伝書龍が私の部屋に飛んでまいりました。
もちろんお友達からの手紙付きでございます。

内容は・・・・・
『勇者到着、明日には魔王城に向かうもよう。
こちらで始末いたしますか?』

私すぐにお返事を出しました。
『必要なぃです。調度、マリリンチャンの餌が無くなったの♪買い出しの暇が省けてラッキー☆彡』

こうやって各地に散らばった私のお友達は、おもしろいニュースがあれば手紙を届けてくださるんです。




やっぱり持つべきものは優しいお友達・・・・ですね♪


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